大正浪漫風戯曲アドヴェンチェア
――赦しは、篠を突く銃声のメロデイ。
曲タイトル:百合華ノ音色
【法令第六九七条】
肉欲ニ溺レ姦淫シタル者ノ罪咎ニ関スル件
大正浪漫の陰に隠れた、或る雨の夜の物語――。
閉店した喫茶びいどろの扉を叩く、ひとりの少女。
その手に持つのは一輪の魔宵花(まよいが)。
破滅の運命を予感しつつ、処女は少女の虜になる。
『この東ノ國では、一切合切の同性愛を禁ず。
法を破りし者は問答無用で銃殺の刑に処す――』
『澱の中で神に囀る、無垢で愚かな金糸雀の処女』
喫茶びいどろで働く看板娘。天真爛漫で物怖じしない性格。
雨の夜に現れたシヅクと恋仲になり、同性愛が禁じられていない理想郷、西ノ國に思いを馳せる。
『幼き瞳に宿りし業は、魔宵花の糜爛な香を放たん』
病気の母のため、幼くして路上の花売りで生計を立てている少女。人たらしで甘え上手。
トワを守るためなら殺人も厭わない。ふたりで愛の逃避行へと身を投じる。
『ツラの皮を剥げば只のあはれな舞台装置、肉人形』
喫茶びいどろのマスター。生真面目で寡黙、規律を重んじる性格。
國家叛逆罪を犯したトワを射殺しようとするが、銃を奪われ逆にシヅクに殺されてしまう。
『男色に脳を灼かれた、サディスティックな國家憲兵』
03/01公開――。
『畸形團を総べる麗しのマダム、気随気儘の瘋癲病』
03/01公開――。
『神が書き損じた、雌雄未分且つ禁忌の生き標本』
03/01公開――。
『サァサ!皆々様ァ!残酷ショウの始まりダヨ――』
狂言回しとしてメタ視点から物語を紐解く謎の語り部。
この救いなき台本の制作者であり、國事犯。傍観者であるあなたと同罪、舞台の端役を担いませう――。
【第壱幕】迷子と魔宵花
トワ「この東ノ國ではとても珍しい花よね、これは品種改良して生まれた白百合かしら?」
シヅク「その花は、あたしの町では『魔宵花(まよいが)』と呼ばれる特別な品種なの」
トワ「魔宵花……初めて聞いたけど、妖美のある独特な響きね。花言葉は?」
シヅク「禁断の愛、又は心中」
(中略)
トワ、布団を敷くために再び階段を上がる。
残されたシヅク、暫くネグリジェエを掲げて呆然としているが、顔に近付けて匂いを嗅ぐ。
シヅク「くんくん、くんくん。スーッ、ハー。シャボンの甘くていい匂い」
いそいそと濡れた服を脱いで裸になると、ネグリジェエに着替える。
ビチャッと滴るズロォス(※今で言うパンティのこと)を椅子に投げつけて、二階へ移動。
残された下穿きは縦筋痕に黄色く薄汚れており、甘酸っぱい果実のような匂いを放つ。
レコォドプレイヤアから流れる最後の曲のタイトルは、偶然にも『ふしだらな女』。
【第弐幕】劣情セレナァド
03/01公開――。
| 種別 | 大正浪漫風戯曲アドヴェンチェア |
|---|---|
| 題名 | 百合々々しく腐り放つ罪咎 |
| 基盤 | ニンテンドーDS / ブラウザ予定 |
| 頒布 | 2026/05/04(月) 文学フリマ東京42 |
| 価格 | 未定 |
サークル名:電波ロイドはヱレキ猫の肉球をプニるか?
メンバー:黒乃うさぎ(シナリオ含む全担当)
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