管理人が自称最も得意とする分野、マイナー作品だけど多くの人に是非知ってもらいたい!そんな埋もれたエロゲー達の紹介を定期的にしたいと思います。
いつかの記事で少しだけ触れましたが、本日ご紹介するのは2003年にデジアニメ・コーポレイションから発売されたふしぎ電車です。
『ふしぎ電車』
発売日/2003年03月28日
原画/がお
シナリオ/長岡建蔵・田所広成
音楽/SIS WORKS
あっ…シナリオは長岡建蔵氏が担当なのか…(驚き)
さよ教やおまなつなどの原画で知られるあの長岡建蔵氏です、たまにメインシナリオを書かれる時もあるんですね。
公式の紹介ページでは、ジャンルは「無限 ループ アドヴェンチュア」とのこと。エロゲー界ではYU-NOや腐り姫、3daysなどループ作品は数多いですが、これは怪しさ全開だぜ!
パッケージはこちらになります。
そして裏面がこちら。16年も前のゲームですが一部の側面箱やけを除いて保存状態はかなり良いと思います。管理人が購入した時はソフマップで中古500円でした(※現在はプレミア)
大切なエロゲは乾燥剤を投入したジップロックに入れて密閉保存。これ常識。
Win10の64bitでも動作しますが、ディスクレス起動は不可。欠品していただけで本当はあるのかもしれないけど説明書はついていませんでした。←※説明書有無の情報下さい
そしていよいよゲーム起動!おっ、チンドン屋のような軽快な和のリズムに合わせてタイトル画面が!このタイトルで流れる「竹と雀」は屈指の名曲。
ざっくりとあらすじを紹介すると、昨日に酒を飲みすぎて二日酔いで目覚めた主人公。会社に行くために重たい体を起こすと、そこは見知らぬ場所だった…と言う状況から無限ループは始まる。
考えても考えても会社のことや自分の街のことを思い出せないで途方に暮れる主人公。そこに一両の見知らぬ路面電車がやってくる。
このままでは埒が明かないと悟った主人公が電車に乗り込んだところでプロローグは終わりです。
そして、それぞれの不思議な町で不可思議な7人の魅力的なヒロイン達と出会い、また別れていきます。
これからがふしぎ電車の本編のスタート。
ではここでメインキャラの紹介。
少女車掌:不思議な電車を操る車掌。見た目は中学生ぐらいにしか見えないが…。
顔は幼いが言葉遣いはどこか大人びていて、主人公のことを見透かしているような態度を取る。時折、不意に禅問答のような言葉を投げ掛けてくる。その正体は?
コナツ:電車に最初から乗っている女。電車の中で主人公を誘惑する。
水商売の女で下着姿のまま電車にあられもない姿で座っている。狼狽える主人公を見て、まるで弄ぶかのような口調で飄々と語り掛ける。
チヒロ:全てにおいて不条理な「不条理の町」にいる。町民はUFOを信仰している。母親の大切なUFOを壊し、折檻され、主人公と共に母に仕返しをする…。
どうやらチヒロは女子学生らしい。純真で素直で頭の中はかなりの電波ゆんゆん女。ストーリーの選択によっては強姦魔から恋人に昇格も…?
チエ:革命軍と政府軍がゲリラ戦を展開している「戦争の町」にいる。革命軍の女ゲリラ。主人公に協力を求める。
男勝りな性格で一人称は「俺」。戦争の中でずっと生きてきた彼女の涙の訴えに、これが電波ゲーだと言うことも忘れてグッと熱いものが込み上げてきてしまう。
ナミダ:町民はみんなハッピーでおかしい「サイケデリックの町」にいる。空に花畑の絵を描こうとしている。
天真爛漫で元気一杯な女の子。主人公が空に描いた太陽の絵をアナルと言い切ってしまうところ、きっと絵心と言った才能は持ち合わせていないのだろう。
ジュン:Sの女王とMの王様が治めている「SMの町」にいる。町民はみんなSMが大好き。SもMもOKな変態女。主人公を誘惑する。
この√に関してはSとMどちらも楽しむことが出来るようになっている。スカトロシーンもあるが意外に丁寧な描写で書かれているので生々しさを感じる。ある意味、一番平凡で平和な町。
モモコ:主人公が子供の頃暮らした「想い出の町」にいる。幼馴染み達が、当時のままの姿で暮らしている。主人公の幼馴染み。しかし、主人公を知らない。
主人公が昔に片想いしていた女の子には既に彼氏が居た。自分の気持ち、愛の言葉、リビドー、それらを全てぶつけようと歪んだ過去の中でアタックをしてみるが…。
モモコと出会うこの想ヶ浜でのやり取りがクリックしていて一番辛い。旧友の言葉もグサリと心に刺さる。
自分の過去と向き合うのがこんなにも辛いことなのか、切ないことなのか。それを、まるで自分に問われているかのようで、一瞬放心状態となってしまった。
そして、別れの時が訪れて舞台はまた最初の町。現庚町へと。無限ループが続く…。
でもきちんとエンディングも用意されています。電車が駅を一周する頃には少女車掌の正体も何となく分かってくることでしょう。周回する度に町では小さな変化も起こります。
頓珍漢で支離滅裂な愉快なモブ達も一部紹介。
モブその1、どう見ても黒子だけど、んなこたぁどーでもいい!言ってることワケ分からん。
モブその2、つげ義春のねじ式の世界観を彷彿とさせるシュールさ…。
モブその3、キャラ使い回しじゃねーか!いえいえ、これは紛れもなく女医。
スクショ中心に紹介をしてきましたけど、この辺りで終わりたいと思います。
ふしぎ電車の魅力は充分に伝わったでしょうか?何も考えずにひたすら不条理な世界を彷徨いたいアナタ、現実を生きるのがしんどく疲れたアナタにきっとぴったりのエロゲーでしょう。
BGMは「竹と雀」以外にも「色褪せた薔薇」「白銀の月」なんかも凄く良いです。曲数は数えるしかないのにふしぎ電車には名曲揃い。
最後に、この言葉で締め括りたいと思います。エロゲーマーに幸あれ!!!
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